こんばんは、文房具売り場が好きな茂吉です。
二時間くらいうろうろできる。
はじめに
BICのクリックゴールドというボールペンをご存じでしょうか。
名前は知らなくても「あー見たことあるやつだ」と思う方も多いはず。
今回は、BICのクリックゴールドにuni-ball Signoのリフィルを入れることに成功した話です。
オチから言うとこうなりました。
詳細は下記へどうぞ。
Signoのゲルインクボールペンの書き心地が好きすぎる
そもそも、私は学生の頃からボールペンは絶対コレ!というお気に入りのブランドがありまして。
記事名にも書いているとおり、三菱鉛筆のuni-ball Signoというブランド?シリーズ?です。
高校生の頃から愛用しているのでかれこれ10年以上の仲になります。
当時のボールペンってだいたい0.5mmとかじゃなかったですか?
Signoシリーズは0.28という細さで、見つけたときうぉおおおってなった記憶があります。
特に気に入ってたのがこのオレンジ。赤と青は時々インクを使い切る前にペン先が乾いちゃうことがあったんですが、オレンジは絶対乾かなかった。試験勉強の味方、赤シートできっちり消えるのもお気に入りポイントでした。
あとエメラルドグリーンとかもたまらん色ですね…へへ。
何より書き心地が最高なんだ、ゲルインクだからぬるぬる書ける。本当に気持ちがいい。
無印良品の方眼ノートに黒ペンで書いた字が一瞬テカってスッ…と乾く瞬間とかもう本当に良い。
難点は書き心地が良すぎてインクの消費が激しいところですね。
あとSignoメインシリーズはキャップ式で、社会人にはちと使いづらい。
ノック式もありますが、オレンジが無いので手を出してませんでした。色展開はメインシリーズが一番多彩です。
推しジャンルが出したキャラグッズの中にBICクリックゴールドがあった
時は流れて令和。推しテレビ番組の公式キャラグッズ(確か劇場版のグッズ)で、存在しない企業のロゴ入りボールペンが発売されました。
そういう概念グッズ、オタク大好きじゃん?買いました。
見てくれ、飛電インテリジェンスのロゴ入りだ。
これ絶対飛電の企業説明会とか会社見学とか行ったらもらえるやつだよ。
あと会社のエントランスのインフォメーションカウンターに置いてあるやつ。
本当は文字が金色なんですが、4年くらい使ってたら色がなくなってしまって…。
そこも含めて企業ロゴ入りボールペンあるあるで風情があっていいんですけどね。
ボールペンとしては普通に使えますし。
しかし、1つ問題がありまして。
このグッズボールペン、素体は前述のBICのクリックゴールドというボールペンです。
クリックゴールドは油性ボールペンなのですが、私は油性インクの書き心地と匂いがあまり好きじゃなくてですね…。しかも太さが0.7。Signo0.28を愛していた私には太すぎた…。
せっかく推しジャンルから普段使いできそうなグッズが!出たのに!!
うぎゃー!となってGoogle先生に泣きついたところ、意外と同じようなことを考えている人がいました。
BIC クリックゴールドと互換性のあるリフィル ペンてる ビクーニャ BXM5H
「クリックゴールド 互換性」などで調べると、ペンてるのビクーニャ BXM5Hというボールペンのリフィルが使える!という先人のブログがヒットします。ありがてぇ。
早速買ってきて入れ替えてみたところ、元のクリックゴールドよりもスラスラした私好みの書き心地に!油性インクですが、匂いも少なめでこれなら使えそうです。
まぁ、Signoの書き心地が圧倒的に好きなので、普段はSigno、宛名書きなど油性で書きたいときは飛電のクリックゴールドを使うことにしました。
※2023年4月に確認したところ、ビクーニャBXM5Hリフィルの本体である「ビクーニャ」は2018年頃廃盤となったようです。後継モデルとして「ビクーニャ フィール」というボールペンが販売されているようですが、BXM5Hとは違うリフィルを使用しています。
BXM5Hのリフィル自体はまだ市場にあるようです。
推しジャンルが再びクリックゴールドのボールペンを出した。めっちゃ出した
さらに時は流れて2022年。
公式から飛電以外の企業ロゴ入りボールペンが出ました。めっちゃ出ました。
飛電ペン速攻売り切れてたもんな、味をしめたのか?
いいぞ、もっと社会人オタクが職場で使えるグッズを出してくれ!!!
早速買いましたよね。ビクーニャ入り飛電ペンのインクがまだ使い切れていなかったので、使わないペンを増やしてもあれだよな…と思って二本だけ。
本音を言えば全種類買って帰りたかった企業ロゴだけじゃなくて校章入りとかあった。欲しい。
ユグドラシルコーポレーションのペンだ…私も企業説明会行って主任挨拶のVTRが見たい。
ちなみに、太さは0.5でした。クリックゴールド側でリニューアルがあったようです。
でもやっぱり油性の書き心地が苦手だったんで、とりあえずビクーニャBXM5Hのリフィルをinしました。
なんか…ノックが重い…?
いや、普通にペン先出てるしちゃんと書けるので、使えないことはないんです。
でもノックがなんか、キモチワルイ…!!
元の純正リフィルを使ったときのノック音がカチッだとしたら、BXM5Hのリフィルを使ったときのノック音はカッッチッって感じなんです。伝わるかこれ。ぜんぜん軽快じゃないの。
飛電ペンはBXM5Hでも軽快なノック音なのに、ナシタとユグドラシルペンは重くなっちゃうんです。
なんで~!?と思っていろいろ調べていたところ、あることに気が付きました。
なんか、パーツの形ちがくね…?
で、いろいろ調べたところ、どうも2021年にBICがクリックゴールドシリーズをリニューアルしたようです。
見づらいですが、本体の刻印にも違いがあります。
旧(下)は「BIC Clic MEXCO」、新(上)は「BIC JAPAN」となっています。
実は、クリックゴールドにジェットストリームとSARASAのリフィルを入れるためのアダプタというものがこの世には存在しているようで。
こちらのサイトに注意書きで「新タイプはアダプタ未対応」の記述があるため、どうも内部の構造にも変更があったようです。
(このアダプタ、存在自体は知ってたんですが、ジェットストリームとSARASAよりSignoを愛しているので手を出してなかったんです。)
で、よくわからんなりに調べた結果、BICのクリックゴールドの替え芯に必要な条件がわかりました。
ノック式ボールペン(カチカチするとペン先がひっこんたり出たりするやつ)の替え芯は、クリンプ付きとそうでないタイプがあります。
授業中暇なときボールペン分解しませんでしたか?
ノック式のボールペンを分解するとバネが出てきますよね。このバネを止めるためのでっぱりがクリンプです。また、バネがペン先に来るタイプと末端に来るタイプがあり、それによってクリンプの位置も変わります。
BICの新クリックゴールドの替え芯に必要な条件は
- ペン先直径2.3mm以下
- クリンプ含む芯の直径の最大が5mm以下(6mmもギリ入りそうな感じではある)
- ペン先からクリンプ下部までが33mm
- クリンプ上部から末端までが70mm
となります。
これに当てはまるリフィルがほぼない。マジでない。
BICの替え芯かビクーニャくらいしかないみたいなんです。
辿り着いたのは「STYLE FIT」
この際Signoじゃなくてもいいからゲルインクのリフィルを入れたい…!と文房具のボールペンコーナーを日々彷徨い歩いていたところ、これが目に入りました。
三菱鉛筆のSTILE FITというボールペンシリーズです。
文房具屋さんにカラフルな一角があったら多分このペンの売り場(それかSARASA)。
STYLE FITはペン先ではなくノック部にばねが仕込まれており、ここにリフィルを差し込んで固定する構造になっています。
そのリフィル径、3mm。
リフィルの長さこそBICのリフィル条件に5mmほど足りませんが、これはいけるのでは…?
しかも、STYLE FITは三菱鉛筆。そう、私が一番好きなSignoのゲルインクボールペンのリフィルが存在するのです。
あとはクリンプの追加とリフィルの延長を行うパーツを探します。
私が向かったのは東急ハンズのクラフト素材コーナーでした。
最高のパーツ(プラスチックの棒)が見つかりました。
178円、内径3mm、外径5mm!!
このために作られたパーツなのでは!?(違うと思う)
なんか、棒状の木材やら鋼材やらプラスチック材がまとまっている一角があり、そこに刺さってました。
これを、こうして、こう!!!
使えるー!!ノックもできる!!
推しのグッズに推しボールペンのリフィルが入りました!! やったー!!
改造互換リフィルの作り方
※改造は自己責任でお願いします、リフィルやボールペン本体が破損してもこちらで責任は取れません。
プラスチック材を7cmの長さに切ります。
普通のハサミで切れますが、一気に切ると潰れちゃうのでぐるっとキズをつけるように少しずつ切ってください。
STYLE FITのリフィルを差し込みます。
先端が33mmくらい出るように調節して、瞬間接着剤でプラ材との隙間を埋めるように接着してください。
0.38の文字の少し後ろになります。1本成功したらそれに長さを合わせて作ると量産できます。
あとは、接着剤の表記に従って乾かすだけです。
私は一晩乾かしてます。
乾いたら、実際にBICのボールペンに入れてみてノックができるか試します。
押し込んだときにペン先が出てくるけどロックがかからない場合、プラ材が長いです。
プラ材のおしりの部分を少し削りましょう。
押し込んでも芯が出てこない場合、プラ材が短いです。
残念ながらここからの修復は難しいため、リフィルを諦めましょう…。
(いや、真ん中から削って継ぎ足せばいけるか?失敗したら試してみます)
また、クリンプまでの長さが33mm以上だと、このようにノックしていなくても常に芯が出ている状態になってしまいます(緑のボールペン)。
こうなってしまってもSignoシリーズは乾きにくいので、使えないことはないです。ダサいけど。
おわりに
というわけで、BICの新クリックゴールドにSignoのリフィルを入れることができました。
メリットは新クリックゴールドの本体でSignoが使えること、そしてSTYLE FITのリフィルのカラーバリエーションが豊富なことです。
デメリットは見てわかるとおり、クソめんどくさい工作をしなければならないことと、失敗して新品のリフィルを失う可能性があることです。
でもいいんだ、だって推しグッズのボールペンに推しインクのリフィルを入れられるんだから…!!
これならあと3本くらいボールペン増やしてもええじゃろて。
多分こんなことをやっているのは私だけだと思いますが、同じ悩みに直面した誰かの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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